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2012.02.29

猫が好き♪氏の訃報に接して

今日は、ほんとはいろいろあるんだよ?

でも、他のネタは取り敢えず封印。

時は1991年。僕がNIFTY-Serveに船出をして、最初にたどり着いた場所は、「BFREE」と言う名の、フリートークスタイルの掲示板だった。そこは、「自由」という言葉と「勝手」という言葉の意味を履き違えた人たちが跋扈する場所で、あまりのカオスさにNIFTYが管理を諦め、NIFTYのトップメニューに出現する掲示板としては、唯一「閉鎖」という措置を受けた場所でもある。今でもそういう場所はそこここに存在するし、「炎上」という名で突発的に現れたりもする。ある意味時代の最先端(^^ゞ。でも、実のところ、当時会員数わずか100万人程度のところの、さらに一部分にしか過ぎない場所のカオスなんて、今のカオスに比べたら、かわいいもんだ、そう思う。

そんな中に、そういう連中を相手にして、個別に激戦を繰り広げる人がいた。それが「猫が好き♪」と名乗る彼との出会い。当時は、そこで起こるバトル、喧嘩、布教活動(^^ゞ、の殆どに彼は出動していて、そういうのを見ながら、そして関わりながら、僕、刹那由他というネットワーカーは育った。その当時から末尾のアレンジ以外に僕のハンドルは変わっていない。ってか、勝手に変えると怒られたんだよね、当時は(^^ゞ。結局、行動の場所がインターネットの時代になっても、変えずに来てるけど。

僕の活動初期には、彼の戦いのあまりの多さ、激しさに嫌気をさして、ちょっかいをかけてみた時期もある。わざわざ首突っ込まずにほっとけばいいじゃん、と。その時の回答は「それでここに集う人たちが毒されていくのを見過ごすことはできない」か何かだったかな?彼のそのモチベーションは、必ずしも正義感だけではなかろうが、ま、確かに見ていて、人を騙すような書き込みもたまにあったから、ほっといていいもんばかりではなかった。

今にして思うに、僕の当時のBFREEでの活動は・・・今よりももっとふわついてた。もっと乱雑だったし、もっと私小説的だったかも。掲示板を開くとまずはタイトルの羅列だったので、タイトル勝負だったのも当時の記憶。このブログのタイトル「からふるなゆうべ」にしても、元をたどれば、当時開設していたNIFTY内の個人的なコミュニケーションサービス「パティオ」で使っていたタイトルの一つだ。当時から引っ張っているものは、振り返ってみれば結構存在する。

閑話休題、とにもかくにも、何度かそんなことを繰り返してみてわかったのは、彼は、筋を通せばわかる人だった、ってことかな。もちろん、自分の主義主張はしっかりしていて、その行動理念には偏りはあるものの、偏りのない人なんてのはいないわけで。そこをわきまえてさえいれば、それほど衝突することはないし、仮に衝突しても落とし所はすぐに設定できる。そういう意味では自分を俯瞰できてた人だったようにも思うし、そういう意味では「安心して」議論をふっかけられた。

・・・な~んて感想を彼に対して持ってる人は、もちろん僕だけじゃないと思うけど、それにしても実は案外少ないのかも。あの場所で、自分に固執して彼に論破される、もしくは平行線を辿る人達も多かった。議論に勝つための詭弁を弄する人たちや、自分の考えと相容れない思想の持ち主に対しては、彼は容赦なかったからね。彼の言う「相手の議論の構成、構造を撃て」は、ネット内でのバトル時のひとつの戦法として、僕の中にも育った。僕自身は別に彼のシンパってわけでもないが、これまた当時の彼の言葉を借りれば「緩やかな連帯」ってものの一部にはなってたかも。僕自身まだ血の気が多かった頃のこと(^^ゞ。

そんな折、彼から環境フォーラムFENVの前身となるFBTへの招待状が届いたのは、1991年の秋口のこと。「は?なに?」と思いつつ、そこに行ってみたのが、今の僕の家庭の原点になってるというのは、知る人ぞ知るだし、知ってる人だけ知っていればよろしいこと。FBTでは、主に賑やかし担当として、僕は存在した。彼には「極端な猫舌」というネタも(そう、「も」だ。彼にまつわるネタは他にもいくつかある)あって、そのネタでFBTのフリートーク掲示板を引っ掻き回していたのが僕だったってわけさ。猫舌発見架空アイテム「舐め熱物」はこうして生まれた(おい)。

その後、実際にお会いすることもあったが、ファミレスで出てきたホットコーヒーに、いきなり氷水を突っ込み、ぬるくなる代わりにうすうすになったコーヒーを飲んでいたことを思い出す。「うわ、自分でも言ってたけどほんとだったんだ!」と。

そんな中で、当時の僕は、性格的にはもっととんがっていて、FENVでも「『環境保護』なんて言い草は、人間の思い上がりが吐かせる言葉だ」とか、面と向かっても平気で言っちゃうような人間だったので(その行動を表す言葉として、それは間違っていると、今もそう思ってるが)、FENVの中では異端だったように思うけど。そんな人間もちゃんと扱ってくれたわけで、そういう点では感謝してる部分も多い。なんだかんだ言って、僕自身は、パソコン通信時代からアクティブに書き込む方だったので、そういう意味では繋がっておいて損はない、程度のもんだったんでは。主義主張はだいぶ違っていたしね。

その「違い」も原因だったのだろう、NIFTYがなくなるまでは、FENV、FBIRDでそれなりにつながりはあったものの、NIFTY終了後は疎遠になってしまっていてね・・・。まさかねぇ。

当時からの友人のブログで一報を見てから、ググってみたところ出てきた、大石さんという方のブログ「代替空港」のエントリーにて「食道癌」との病名が出てきた。なにそれ、またそんな「猫舌」にはこれほど似つかわしくない病名ってないような気が。まったく最後まで、そのネタを引っ張るハメになるとも思ってなかったし。享年53ってのも早すぎる。なんかこう、人の生き死にってあっけないなぁ・・・。

しかしまぁ、思い出してみるに、よくも悪くも「パソコン通信時代のネットワーク、特にNIFTY」を象徴するような人だったなぁ、と思う。決して今のネットではなく。

彼を中心に据えて僕のネットワーク歴20年を振り返った時、こんな感じでまとめると、いいのかな・・・?

なんとも早いような気はやっぱりするんだけど。ご冥福をお祈り致します。

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